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つながる想い つながる未来

私たちが目指す世界

原作著作権:
The Global Movement for Children of Latin America and Caribbean(MMI-LAC)
"The World We Want-A Young Person's Guide to the Global Goals for Sustainable Development"
2014年10月初版発行、2015年8月改定

グローバル版編集:
SOS Children's Villages International
Save the Children
ユニセフ(国連児童基金)
World's Largest Lesson

「グローバル目標」ロゴ・アイコン:
The Global Goals http://www.globalgoals.org

日本語版制作:
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
東京都千代田区内神田2-8-4 山田ビル4階
Tel:03-6859-0070 Fax:03-6859-0069
http://www.savechildren.or.jp
※グローバル版を日本語版に翻訳するにあたり、一部の事例を日本の状況に合わせて変更しています

監訳:
(特活)ACE、(特活)国際子ども権利センター、(特活)チャイルド・ファンド・ジャパン、一般社団法人環境パートナーシップ会議、(特活)国際協力NGOセンター、(公財)プラン・ジャパン、動く→動かす、UNICEF東京事務所/(公財)日本ユニセフ協会、(特活)ワールド・ビジョン・ジャパン

イラスト・デザイン:たかはしなな

製本・印刷:(有)トータル マーケティング プリンディング


はじめに

2016年からの15年間ですべての人々にとってより良い世界をつくるため、世界の国々の政府は、 すべての人や私たちの地球にとって最も重要な目標について話し合いました。 そして、17の「持続可能な開発のためのグローバル目標」が決められました。 目標を決めるまでには、政府だけでなく、世界中で子どもや若者も参加して、多くの人びとや 組織が協力しました。

持続可能って?
今、自分のまわりのことだけではなく、未来のみんなや地球も今みたいに暮らせるということ。

開発って?
十分に食べられなかったり、学校に行けなかったり、病気でも病院に行けなかったり、 住んでいるところがとても危険だったり、暴力をふるわれたり、自由に意見が言えなかったりすることを なくして、みんなが安心して、自分の能力を十分に発揮しながら満足して暮らせるようにすること。

このハンドブックは、みなさんにこの「グローバル目標」について知ってもらうために作られました。 この目標がみなさんの生活にどう関わっているのか、政府が目標を達成するために、みなさんが 日々できることは何かを考えるためのものです。

「グローバル目標」は、今、私たちの世界が直面している様々な問題を解決することを目指しています。 しかし、そのためには世界中の人びとの協力が必要です。みなさんやみなさんの家族、先生、友達、 みなさんの地域に暮らす人、みなさんの兄弟や姉妹の協力が必要なのです。 目標を達成するために何ができるのかを、私たち一人一人が考えることがとても大切です。 一人の力は小さくても、世界中の多くの人びとが力を合わせれば、とても大きな力になるでしょう!

みなさんのような子どもや若者は、この目標についてどう思いますか? みなさんにとって一番大切なことは何か、みんなの生活をより良くするためには何が必要なのか、 どのようにすればこの目標を達成でき、現在そして未来の世界をより良くできるのか、 ということをぜひこのハンドブックを通して考えてみて下さい。 このハンドブックを楽しみながら使っていただけるとうれしいです。


まず、知っておいてほしいこと

国際連合(国連)

国際連合は、1945年に作られた、世界で最も大きな国際機関(多数の国が集まって作る国際的な組織)です。 世界のほとんどすべての国が国連に参加しています。国連の仕事は、世界の平和と安全を守ること、 世界の様々な問題を解決すること、子どもや若者を含むすべての人の人権(すべての人間が生まれながらに 与えられている権利)を大切にすること、そしてこれらの仕事のために国々が協力するのを助けることです。

国連加盟国

国連に参加している国々のことです(このハンドブックでは、「世界の国々」や「国連の参加国」 としています)。2015年の国連加盟国は193か国です。

ミレニアムサミット

2000年は、ちょうど千年の区切りで「ミレニアム」と呼ばれます。 そのミレニアムの年に開かれたサミット(国の一番の責任者である大統領や総理大臣たちの集まる会議)で、 国連に参加している189の国の代表は「国連ミレニアム宣言」を採択(みんなで合意して選ぶこと)しました。 この宣言が出されてから、世界は団結して貧困と闘ってきました。この宣言が、次にある「ミレニアム開発目標」 の土台となりました。

ミレニアム開発目標(MDGs)

ミレニアム開発目標は、国際機関や政府が、世界の様々な問題に協力して 取り組むために作られた8つの目標です。その問題には、貧困や飢餓(長い間食べられず、栄養が足りなくなること)と 闘うこと、HIV/エイズのような病気をなくすこと、男女間での差別をなくすこと、より多くの子どもたちが 学校に行けるようにすること、などがあります。この8つの目標を達成するための期限は、2015年と決められました。 2015年までに色々なことが良い方向に変わりましたが、まだやらなくてはいけないことが残っています。 世界の国々は、この目標を達成するためにどのような努力をしたのかを、決められた時期に国連に報告します。 国連は、それぞれの国がどれくらい目標を達成できたかを調べます。

「持続可能な開発のためのグローバル目標」

MDGsの期限は2015年ですが、世界や私たちの政府は、MDGsが すべての人びとにとって達成されるよう努力を続ける必要があります。そして新たに出てきた課題や問題にも 取り組むことが必要です。たとえば、世界中でいまだに10億人以上の人々が貧困の中で暮らしており、 また多くの人びとが格差(豊かな人と貧しい人との間など、色々なことに違いや差があること)や不公平、 差別を経験しているのです。

ここ数年、国連は2016年から2030年までの次の15年間の目標を決めるために話し合いをしてきました。 そして、「持続可能な開発のためのグローバル目標」、あるいは短く「グローバル目標」として、17の目標が決められました。 極度の貧困(生きていくために必要な食べ物すら手に入れられないほどの貧困)をなくすこと、すべての子どもが 良い教育を受けられるようにすること、すべての人に平等な機会が与えられること、私たちの地球が汚されず健全で あるように消費や生産の方法を変えていくことなど、世界にとって大変重要なことが目標に含まれたのです。 MDGsによってどのようなことが達成されたのか、そして「グローバル目標」とどのように関係するのかを 知りたい場合は、このハンドブックの最後の「付録」をみてください。


「持続可能な開発のためのグローバル目標」って?

2015年9月、ニューヨークの国連総会で、世界の国々は「グローバル目標」について合意しました。 この合意により、貧困を終わらせ、すべての人が平等な機会を与えられ、地球環境を壊さずに、 より良い生活を送ることができる世界を目指して、世界中が努力することが約束されたのです。 2016年から2030年までの15年間、世界中の国々はこの「グローバル目標」の達成に向けて取り組んでいくことになります。

「持続可能な開発のためのグローバル目標」はどうやって選ばれたの?

国連は、2013年にオープン・ワーキング・グループという世界中の国々の代表が参加するグループを作り、 何度も会議が行われました。このグループには教育や保健などの専門家も参加し、地球やすべての人のより良い 生活のさまたげになっている、世界で最も緊急の問題が話し合われました。同時に世界中で、国の代表だけではなく、 普通の人びとがこの問題を話し合い、「グローバル目標」に何を入れるべきかについて意見を出す機会が持たれました。 これらの話し合いをもとに、オープン・ワーキング・グループは様々な問題に対して、「目標」と、目標をさらに 詳しくした「ターゲット」の案を作りました。この目標とターゲットには、例えば、貧困や飢餓(長い間食べられず、 栄養が足りなくなること)を終わらせること、人権や平和、ジェンダーの平等(すべての人が性を理由に差別されない こと)がきちんと守られること、また、環境や天然資源(自然の中から得られる資源。石油や水、森林、魚などの生物など) を持続可能な方法で管理することなどが含まれています。

オープン・ワーキング・グループの案が提出された後、今度は世界の国々がその案について話し合いました。 そして、この案が意欲的な良い目標であるとして、この17の目標に政府として合意しようということが決まりました。 政府はこの目標を世界中に紹介するために「宣言」の文をつくり、目標を達成するための具体的な行動や、 目標が達成されているかどうかを確かめる方法などについても話し合いました。そして、2015年8月、世界の国々は、 「宣言」、「持続可能な開発のためのグローバル目標」、そのための行動などの文書全体に合意しました。 こうして、2015年9月のニューヨークの国連本部での正式な採択(みんなで合意して選ぶこと)の準備が整ったのです。 このハンドブックでは、「グローバル目標」の17の目標と主なターゲットについて説明します。


「持続可能な開発」って何?どうしてそれが大事なの?

持続可能な開発とは、将来の世代のための環境や資源を壊さずに、今の生活をよりよい状態にすることです。

今ある資源をすべて使ってしまい、未来の人々に何も残さない開発は、持続可能ではありません。 持続可能な開発とは、共に成長し、他者を思いやり、環境を大切にする取り組みです。

持続可能な開発を行っていくためには、より公正(かたよらず、正義があること)で公平な社会に向けてみんなが 協力し、大きな変化をもたらしていく必要があります。そのためには、国のリーダーが協力を約束しなければなりませんが、 私たちにもやらなければならないことがあります。それは、例えば、子どもや若者に影響を与える問題について 意見を言ったり、私たちや未来の世代にとっての理想の世界とはどんな世界なのかを調べたり、話し合ったりすることです。 また、自分以外の人や地球を大事にするなど、私たちが毎日の生活の中でできることを、積極的に行っていくことも大事です。



目標1 貧困をなくすこと

世界中の、あらゆる形の貧困を終わらせる

※あらゆる形の貧困とは、お金がないだけではなく、教育や仕事や食料、水、病院、住むところなどの必要な物や サービスがない、あるいは受けられないことや、自分の意見を言えないなど、自分の持っている本当の力を十分に 生かせないことも含まれます。

目標1を達成するために、世界の国々が合意したこと

★すべての人が、失業(仕事を失うこと)のような状態から守られ、医者による診察など、必要なサービスを 受けられるようにします。これは「社会的保護」と呼ばれ、特に最も貧しく、弱い立場にある人たちを守り、 支えるための仕組みです。

★貧しい人が他の人と同じように、必要なサービスを受けられ、仕事や土地を得られ、新しい技術を使ったり、 会社を作ったりすることが出来るようにするための政策に、お金や人材などを使います。

★災害など洪水や干ばつ(雨が降らないなどの理由で、土が乾ききってしまい、農作物が育たなくなってしまうこと) といった気候に関係する災害やその他の経済や社会、環境の突然の変化などから、貧しい人が受ける被害や影響を減らし、 災害から立ち直る力を高めます。


目標2 飢餓をなくすこと

飢餓(長い間食べられず、栄養が足りなくなること)をなくし、生きていくために必要な食料を 安定して手に入れることのできる権利を保障し、栄養状態を良くして、持続可能な農業を進める


目標2を達成するために、世界の国々が合意したこと

★子どもやお母さん、お年寄りのためのより良い取り組みを行ったり、安全で栄養のある十分な食料が 1年中手に入るようにしたりすることで、栄養不良(必要な栄養が取れない、または栄養のバランスがよくないことによって、 不健康な状態になること)を無くします。

★農業の生産量を増やし、小さい農家(特に女性や少数民族)の収入を増やします。 その際、環境を壊さないようにし、それぞれの地域の生物多様性(たくさんの種類の生き物が複雑に関わり合い、様々な環境に 合わせて生きていること)や資源を守るように気を付けます。

★干ばつ(雨が降らないなどの理由で、土が乾ききってしまい、農作物が育たなくなってしまうこと)や洪水、その他の災害を 予防します。

★種や作物、家畜の多様性(様々に異なる種類が幅広く存在すること)を守ります。そして、これらの資源から 得られた恵みを恵みを公平に分け合います。


目標3 健康であること

何歳であっても、健康で、安心して満足に暮らせるようにする


目標3を達成するために、世界の国々が合意したこと

★出産時(赤ちゃんを産むとき)に亡くなってしまうお母さんの数を減らします。
★赤ちゃんや5歳未満の子どもが、防ぐことのできる理由で亡くなることがないようにします。
★HIV/エイズなどの感染症や、肝炎、水によって感染する病気などの流行を終わらせます。
★麻薬・アルコールの危険性や、心の病気の予防についての知識を広めます。
★家族計画・性教育・リプロダクティブヘルス(人々が安全で満ち足りた性生活を営むことができ、 子どもをつくる能力を持ち、子どもを持つか持たないか、いつ持つか、何人持つかを決める自由を持つこと) といった妊娠と出産に関する知識を広めます。
★すべての人が質の高い医療を受け、薬やワクチンを得られるようにします。
★世界中で、交通事故による死亡者や負傷者(ケガをした人)の数を半分に減らします。
★害のある化学物質(自然に存在せず、人の手で化学的につくられたもの)や、大気汚染(空気がよごれること)や、 水質汚染(水がよごれること)、土壌汚染(土がよごれること)が原因で、命を落としたり病気になったりする人の数を 大きく減らします。

すべての子どもや若者が健康でいられるためには、何が必要でしょうか?

目標4 質の高い教育

だれもが平等に質の高い教育を受けられるようにし、だれもが生涯にわたってあらゆる機会に学習できるようにする


目標4を達成するために世界の国々が合意したこと

★すべての人が基礎教育(幼稚園・保育園・小学校や中学校などで、生きていくために必要な知識や能力を 身に着けるために受ける教育のこと)を受けられるようにします。

★若者や大人がより良い仕事を得られるように、様々な職業訓練を受けられるようにします。

★男の子も女の子も、障害のある子どもや少数民族出身の人、紛争にまきこまれた人も、みんな平等に 教育を受けられるようにします。

★みんなが安全で通いやすく、過ごしやすい場所で勉強できるように学校設備を整えます。

★自分の国でも海外でも、職業訓練を受ける人たちへの奨学金(貧困などの理由で勉強するための必要な資金が ない人を助けるために与えられる資金)を増やします。

★きちんと訓練を受けた、資格のある先生の数を増やします。

★「持続可能な開発のための教育」(1人ひとりが自分のまわりのことだけでなく、世界の人々や未来のこと、 また環境を考えながら生活や行動をしていけるようになることを目指した教育)を広めます。


目標5 ジェンダーの平等

ジェンダーが平等である(すべての人が性を理由に差別されない)ようにし、 すべての女性や女の子に力を与える


目標5を達成するために、世界の国々が合意したこと

★女性や女の子に対するあらゆる種類の差別を、世界のどの場所においてもなくします。
★女性や女の子に対するあらゆる暴力や、性的人身取引を含む搾取(きちんとお金などを払わず働かせるなどして 利用すること)をなくします。
★女性や女の子を身体的・精神的・性的に傷つけるような行為や慣習は行われないようにします。
★女性の家事労働が価値あるものとして認められるようにします。
★女性や女の子がその意見を聞いてもらい、政治や経済などの公の活動に参加する機会を男性と同じように 得られるようにします。
★性と生殖の健康(妊娠と出産)に関する女性の権利を守ります。
★男女が平等になるような、政策や法律をつくるようにします。それには、女性に男性と同じように、土地や財産、 金融サービス〈銀行などがお金を預かったり、お金を貸したりするサービス)、相続財産(家族がなくなって、 その財産を受けつぐこと)、天然資源(自然の中から得られる資源。石油や水、森林、魚などの生物など)などを、 自分で自由に使用・利用したり、処分したり、管理したりできるように、法律やルールをつくりかえていくことも 含まれます。

なぜ女の子と男の子が同じことをできるようにすることが大事なのでしょうか?

目標6 清潔な水と衛生

水と衛生的な環境をきちんと管理して、だれもが水と衛生的な環境を得られるようにする


目標6を達成するために、世界の国々が合意したこと

★すべての人が安全な水を使えるようにします。

★すべての人が安全な方法での下水処理やごみ処理などの衛生設備が整った環境で暮らせるようにします。 また、すべての人が衛生についての知識を学べるようにします。

★きれいな水を提供するため、水質を管理します。化学物質(自然に存在せず、人の手で科学的につくられたもの) や汚染物質(水や土などをよごしてしまうもの)が水に入らないようにします。

★水の使い方を改善します。水の再利用にもっと力を入れて取り組みます。

★地域社会が水の管理や衛生環境の改善に積極的に関わるように、地域の意識を向上させます。 水資源に関するエコシステム(生態系。自然の生き物と、生き物が暮らす環境とが、バランス良くなりたっている仕組み)を 守り、再生させます。水に関わるエコシステムには、山や森林、湿地(しめりけが多い土地)、川、帯水層 (地下水を含んでいる地層)、そして湖などが含まれます。


目標7 再生可能エネルギー

価格が安くて、安定して発電でき、持続可能で近代的なエネルギー(薪や炭などを燃料とするエネルギーではなく、 電気やガスなどのより新しいエネルギー)をすべての人が使えるようにする

※再生可能エネルギー:太陽の光や風、川を流れる水の力、海の潮の力など、自然の力でつくるエネルギー。

目標7を達成するために世界の国々が合意したこと

★新しい設備や施設、より良い技術を使い、価格が安く、安定して発電でき、近代的なエネルギー (薪や炭などを燃料とするエネルギーではなく、電気やガスなどのより新しいエネルギー)をすべての人が 使えるようにします。
★エネルギーをもっと効率よく使うようにします。エネルギーを節約できる技術を早く開発します。
★石油や石炭など、一度使ったらもう一度使うことはできないエネルギー源ではなく、再生可能エネルギーの使用を 世界中で増やします。
★みんなが協力して、再生可能エネルギーやその他の環境にやさしいエネルギー源について さらに調べて、それらをもっと利用できるようにします。


目標8 適切な良い仕事と経済成長

自然資源が守られ、みんなが参加できる経済成長を進め、すべての人が働きがいのある 人間らしい仕事をできるようにする

目標8を達成するために、世界の国々が合意したこと

★仕事を通じて人として成長できるような、安全でやりがいのある仕事を提供します。
★経済活動(モノをつくったり、お金を払って商品やサービスを買ったり使ったりすること)において、 天然資源(自然の中から得られる資源。石油や水、森林、魚などの生物など)を大切にし、守ります。
★男性、女性、若者、障害者、移民労働者(自分の国を離れて働く人)など、すべての人にとって 働きがいのある人間らしい仕事と、安全に働ける場所や環境を提供します。
★訓練を受けられる機会を増やすことで、仕事がない若者の数を減らします。
★すべての種類の児童労働(18歳未満の子どもによる労働で、その仕事をすることで心や体が傷ついてしまうような、 子どもにとって害のある労働)や自分の意思に反して強制される仕事、子ども兵士の問題を解決します。
★若者にもっと多くの仕事の機会を与えるため、世界全体で取り組みます。

なぜ、すべての人が適切で良い仕事につくことが大切なのでしょうか?
人々が良い仕事を見つけるさまたげになっているのはどんなことでしょうか?
みんなが良い仕事につきやすくするために、私たちにできることはどんなことでしょうか?

目標9 新しい技術とインフラ

災害に強いインフラをつくり、みんなが参加できる持続可能な経済発展を進め、 新しい技術を生み出しやすくする

※インフラ(インフラストラクチャーの略):みんなが生活したり働く上で必要な、社会的な施設や設備、 サービスのこと。水道や鉄道、ガス・電気、インターネットなど。

目標9を達成するために世界の国々が合意したこと

★持続可能で、災害に強いインフラをつくり、経済成長と人びとの健康で安全な暮らしを支援します。

★小さな規模のビジネスを行っている人々にお金を貸したり、技術の支援を行います。

★企業が環境を壊さず、持続可能な成長を目指すことを求めます。

★それぞれの国に必要とされる技術や、新しい技術を使うための研究を支援します。

★最も経済発展や開発が遅れた国に住む人たちを含む、すべての人がインターネットや新しい技術を使えるようにします。


目標10 不平等を減らすこと

国と国の間にある不平等や、国の中での不平等を減らす

目標10を達成するために、世界の国々が合意したこと

★貧しい人たちが、すぐに、とぎれることなく収入を増やせるよう、支援します。

★特定のグループを差別するような法律や習慣をなくします。同時に、このような差別を受けてきた人々の 声を聞き、必要な支援を行います。

★不利な立場にある人を守るような法律や政策を取り入れます。例えば、ある政党には、わりあてられた人数 の若者、女性、少数民族、障害者は含まれなければなりません。

★ある国から他の国に移住する人が法律により守られるようにします。


目標11:持続可能なまちと地域社会

まちや人びとが住んでいるところを、だれもが受け入れられ、安全で災害に強く、 持続可能な場所にする


目標11を達成するために世界の国々が合意したこと

★すべての人が安全で住みやすい家や必要なサービスを得られるようにします。
★環境を破壊せず、特に子どもや女性、弱い立場にある人たちにとって、安全で使いやすい公共交通機関 (電車やバスなど)をつくります。
★自分たちのまちをより良くするための話し合いや計画づくりに、地域の人々が参加できるようにします。
★世界の文化遺産(ある文化を共有する人々にとって大切で、自分の子どもや孫に伝え、守っていきたいもの。 建物や遺跡など)、自然遺産(同じように守っていきたい、大切な自然、生き物や環境)を守り、 保護するために、ますます努力します。
★災害に強いまちと地域をつくります。
★廃棄物(不要になって捨てられたもの)を管理し、また空気をよごさないように気を付けます。
★すべての地域が資源をうまく管理できるよう、また気候変動(人間の活動によって、地球をあたためる 二酸化炭素などのガスが空気中にたくさん出てしまい、地球の気温が上がることにより気候が変化すること)に 対応できるように支援します。

子どもや若者にとって、まちをより安全で、より良くしてくれるものは何でしょうか?

目標12 責任を持って消費すること

持続可能な方法で生産し、消費する

目標12を達成するために世界の国々が合意したこと

★一人あたりの、捨てられる食べ物の量を、世界全体で半分にするよう、人も企業も取り組みます。
★国際的なルールにしたがって、空気や水、土をよごさずに、有害な化学物質(自然に存在せず、人の手で 化学的につくられたもの)が管理されるようにします。
★3R(リデュース:ごみを減らすこと、リュース:一度使って捨てるのではなく何回か使うこと、 リサイクル:もう一度資源に生まれ変わらせること)を通して、廃棄物(不要になって捨てられたもの)を減らします。
★大企業が、責任を持ち、情報を公開し、環境にやさしい活動を行うようにします。
★人々が自然と調和した暮らしに関する知恵や知識を得られるようにし、持続可能な生活習慣に必要な情報や 手段を提供します。


目標13 気候変動への対策

気候変動や、それによる影響を止めるために、すぐに行動を起こす

※気候変動:人間の活動によって、地球をあたためるガス(二酸化炭素など)が空気中にたくさん出てしまい、 地球の気温が上がることにより気候が変化すること。

目標13を達成するために世界の国々が合意したこと

★気候変動が原因の災害や、自然災害に対して、きちんと備えます。

★政府は気候変動の問題に取り組み、そのために国の予算を使います。


目標14 海のいのちを守ること

持続可能な開発のために、海や海の資源を守り、持続可能な方法で使用する


目標14を達成するために世界の国々が合意したこと

★海の汚染(汚れること)を減らします。海の汚染の多くは陸上の人間の活動が原因です。

★違法(法律に反する)な漁業や魚のとりすぎなど、海の環境を破壊するような魚のとり方を 禁止する法律を作ります。

★貧しい国や、小さな島々に対して、海の資源をきちんと保護・管理できるように支援を行います。


目標15 陸のいのちを守ること

陸のエコシステム(生態系。自然の生き物と、生き物が暮らす環境とが、バランス良くなりたっている仕組み) を守り、再生し、持続可能な方法で利用する。森林をきちんと管理し、砂漠がこれ以上増えないようにし、 土地が悪くなることを止めて再生させ、生物多様性(たくさんの種類の生き物が複雑に関わり合い、様々な 環境に合わせて生きていること)が失われることを防ぐ


目標15を達成するために、世界の国々が合意したこと

★国際条約(国と国との間の約束)にしたがって、砂漠や熱帯雨林(赤道の近く、主に気温が高くて雨が たくさん降る地域にある森林。ジャングル)などのエコシステムを守ります。

★森林を再生させることを目指して、森林破壊を減らし、木を植えます。

★絶滅危惧種を一刻も早く保護します。保護の対象となっている動物や植物を違法(法律に反する)にとったり、 売ったりすることを止めます。先住民族(その土地や地域にもとから住んでいた人々)の人たちと協力します。


目標16 平和で公正な社会

持続可能な開発のため、平和でみんなが参加できる社会をつくり、すべての人が司法 (法律に基づいた裁判や手続き)を利用でき、地域・国・世界のどのレベルにおいても、 きちんと実行され、必要な説明がなされ、だれもが対象となる制度をつくる


目標16を達成するために世界の国々が合意したこと

★暴力や、暴力による死をなくします。

★虐待(暴力をふるったり、必要な世話をしなかったり、ひどい言葉を浴びせ続けるなどをすること)・ 搾取(きちんとお金などを払わず働かせたりして利用すること)・人身取引(人間を売ったり買ったりすること)など、子どもに対するあらゆる形の暴力をなくします。

★すべての人が国内でも海外でも、平等に司法を利用できるようにします。

★あらゆる形の犯罪や汚職(仕事をする上で、わいろを受け取るなどして不正な行いをすること)を減らします。

★国民に対してきちんと責任を果たせる国の制度を整えます。

★政府は何かを決める時、国民の意見を聞き、子どもや大人のためになるような決定をします。 例えば、子どもや若者に影響を与えるような法律を作るときには、事前に子どもや若者の意見を 聞かなければなりません。

★すべての子どもに戸籍(個人の氏名、生年月日、生まれた場所、家族など、人が生まれてから死ぬまでのことを 公的に記した文書)を与え、すべての赤ちゃんが出生登録(生まれた日や場所などを公的な機関に届け出ること) をすませ、必要な教育や医療サービスを受けられるようにします。

★すべての人が無料で必要な情報を得られるようにします。

★暴力やテロ、犯罪を防止するような制度を強化します。


目標17 目標のために協力すること

実施手段(目標達成のために必要な行動や方法)を強化し、持続可能な開発に向けて世界の国々が協力する


目標1から16までを達成するために、世界の国々が合意したこと

★2030年までに、すべての国がこれらの目標を達成できるように助け合います。
それぞれの国が国内の政策の中に「グローバル目標」を取り入れるようにし、何からどのように取り組むのかを考えます。
★それぞれの国が目標を達成するために国の予算を使うようにします。さらに、先進国は発展途上国(経済発展や開発が遅れた国)が目標を達成できるように支援を行わなければなりません。
★すべての国々の政策を大切にし、政策がきちんと筋が通ったものになるようにします。 例えば、天然資源を守る法律と、自然破壊を許可する法律を同時に作ることは出来ません。
★「グローバル目標」に関する分野の問題について取り組んできた組織や人と協力します。 目標を達成するためには、こうした組織や人の経験や支援が必要です。
★「グローバル目標」の達成に向けてどれくらい進歩したかを調べられるようにするため、国々はより詳しいデータや統計(あるまとまったグループの傾向や性質を、数字で示して明らかにしたもの)を集めるようにします。


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