CHANGレポート 夜に物乞いする姉弟
コンビニで待つ姉弟
2019年6月:カンボジア
私がいつも宿泊しているホテルの近所のコンビニでのことです。
夕食を終え、ちょっと買い物をしてから部屋へ戻ろうとコンビニに行くと、入口で小さい女の子が赤ちゃんを抱えて立っているのです。
コンビニに入る客を、大きな目でじっと見つめて気付いてくれるのを待っているかのようでした。
洗濯してない服、やせ細った体、何よりこんな小さい子が赤ちゃんを抱いているのです。
そこで「おいで」と、コンビニに入り、一緒に買い物をしました。
遠慮しているようで「これ買っていい?」と目で確認しながら、チョコレート、ラムネ、ポテトチップス、パン、バナナ、などを選んでいました。お腹がすいていたのでしょう。

家はあるの?親はどこにいるの?と聞いてみました。
「お母さんは防錆工場で働いていてるけど、夜はいない」
「お父さんは暴力をふるったので警察にいる」と答えてくれました。
それからプノンペン滞在中の間は、毎晩この子たちと買い物をしました。夜になると同じ場所で待っていてくれるのがとても愛おしかったです。
最後の夜は寂しくなりましたが、「明日日本に帰るからね。知らない人に付いて行ったら絶対にダメだよ。弟と一緒にがんばって生きて」と伝えました。
その三か月後に訪問した時、同じ場所にその姉弟はいませんでした。

私たちの孤児院の子は学校にも塾にも行けるし、今や食事に困ることはありません。
専門学校や大学に進学する子まで出てきました。
一方で、こんなに小さい子が食べ物をもらうために、弟を抱えてこんなに必死に生きているのです。
政府の方針で次々と孤児院は減らされていますが、こうした子がまだまだたくさんいるのですから、やはり子供を預かる施設は絶対に必要なのです。
本当に危険と隣り合わせで生きている子ども達が、まだまだたくさんいるのです。
いつかまたこの二人に会いたいなと思っています。
