CHANGレポート 孤児院を出た子供
孤児院を出された子供の行方
2019年6月:カンボジア
お伝えしている通り、うちの孤児院では2017年暮れあたりから、政府の方針によって次々と子供が身内のもとに返されてしまいました。
ただ政府はその後の対応にはとても協力的で、子ども達の現在の住所も教えてくれるし、定期的に現地にまで行って、子供が元気に暮らしているかも確認してくれているのには安心したところです。
そこで、せめて私たちが訪問した時だけでも、孤児院に遊びに来てもらいたいと、次々と連絡をとってみました。
ヒエップパパもバイクで何時間もかけて、お迎えにも行ってくれました。
そこで、想像もしていなかった現在の暮らしが分かったのです。
一時的に身内のもとに帰ったものの、多くの家庭ではやはり子供を育てることができなかったのです。
そこで、そうした家庭に帰った子は、キリスト教に入信して、その施設で暮らしているということなのです。
スレイムアイ、チャンサイ、チャンソー、サムナンもそうでした。
カンボジアは日本と同じ仏教国ですが、キリスト教会も結構あります。
そして確かに、うちの孤児院の近所にもキリスト教が運営している屋内公園のような場所があって、ブランコなどの遊具があり、子ども達にお昼ご飯を出しているのです。
うちにいた子ども達がキリスト教の施設で暮らすってことは想像もしていませんでしたが、確かにこうして見ると、キリスト教会はカンボジアの子ども達の保護に貢献しているのがよく分かりました。
とにかく、どこで暮らしていても元気に正しく生きていてくれるなら何よりです。
ただ一人、こんなかわいい小僧さんになった子もいます。スライナ、スライニの弟、ひょうきん者のへインです。
「将来は弁護士になりたい!」と言っていましたが、この先はどうなるのでしょう。
今度、ヘインがいるお寺に会いに行ってみます。