【職業訓練施設の建設】2014.11~
カンボジアの孤児院に職業訓練施設を建設します。
■活動報告①(2014年11月)
どこの孤児院や保護施設でも思いは同じ。
それは子ども達の今の生活を支援するだけでなく、将来的に健全な自立ができるようサポートすることが何よりの目標です。
私たちも子ども達が仕事を覚えて、将来の就職や独立に繋がるよう職業訓練施設を建設することになりました。
この施設は2014年11月に行った、プノンペン市郊外のバサックスラム。
両親がいないだけでなく、捨て子、ストリートチルドレン、中には薬物中毒だった子も保護している孤児院です。
子どたちの元気なダンスに感動。
更に私たちのカンボジアスタッフが、前から知っていた孤児院であったご縁も重なり、このプロジェクトを実行することになりました。
職業施設とは、具体的には日本でいう床屋さん(散髪屋)です。
東南アジアには、路上で営業している床屋がたくさんあります。
ハサミ、イス、鏡、そして技術があれば開業できるのです。
または路上とまではいかなくても、ちょっと雨風しのげる程度の小屋で開業しているお店もあります。
ここに着目したのが、この施設の代表ソカーママ。
私たちは全く思いつかなかった内容ですが、現地でソカーママが想いを語ってくれました。
広い敷地がある施設「この中に床屋を出したいんです。子ども達が床屋の技術を学べば将来独立することもできる。
またこの近くには床屋がないので、村の人が髪を切りに来てくれれば施設の収入の足しにもなる」ってお話しに深く納得しました。
どこの孤児院も悩みは資金問題、そして目標は子ども達が将来健全に自立すること。
この2つに繋がる企画に賛同して動くことになりました。
床屋の技術を教えてくれる人も直ぐに見つかりました。
その人も 「指導料はいりませんよ。指導のあとにお茶でも飲ませてくれれば充分です」って言ってくれるありがたい方です。
このプロジェクトには、アメリカのNGOも関わっています。
私たちは職業施設だけで精一杯ですが、アメリカの団体は、子ども部屋、トイレ、キッチン、そして校庭には、フットサルコートまで作る計画を出してくれています。
これが実現したら子ども達にとって、とても住みやすい環境になります。
職業訓練施設は2015年3月に完成予定。
建物ができるので、床屋以外の利用法もないか考え、最大限に有効に活用していきたいと思います。
この中から誰が床屋さんになるのか。将来まで楽しみです。