【就業支援:洋服屋のバザーを開催】2016.3
就業支援:洋服屋のバザーを開催
■活動報告2016年3月
私たちの活動の大きな目的に「将来の就職や自立」があります。
子ども達の今の生活を支えつつ、教育支援や技術指導を行い、いつかは自分で働き、家族を持ち、社会に貢献できる人に育てること。
そのサポートとしてこの度は、洋服屋のバザーを開催することができました。
日本で集めた中古の洋服をカンボジアへ持って行き、大きなお祭りの中でお店を出しました。
大量の衣類を運ぶ作業、値段を設定し、洋服をキレイにたたみ、陳列の仕方も考えました。
お客さんにはどのように接すればいいか、買ってくれた人へのご挨拶は・・私たちもアドバイスはしましたが、日本でやっていることが何でもカンボジアで通用するものではありません。
子ども達もお客さんが喜んでくれるよう、たくさん買ってくれるようアイデアを出し合いました。
お金を頂くことの大変さ、その喜びが少しでも伝わったなら何よりかと思っています。
お寺の中で行われる大きなお祭り。ここでバザーができることになりました。
先ずはテント設営。こういうのも全て子ども達と一緒にやって覚えてもらいます。
大量の洋服を男の子たちがトラックから降ろします。みんな働き者です。
女の子たちは畳む作業、かるく千枚以上あるので結構大変な仕事です。
この作業をしながら、値段の設定を考えます。
新しいのは高くても売れるかな、古いのは安く・・
お姉さんは、いつもやっているので慣れた手つき、小さい子にも教えてくれました。
ちょっとお化粧しているのは、このお祭りでダンスと劇をやるからです。
アイスを食べながら休憩とミーティング。
こんな感じでオープンです。
ハンガーに吊るしたのも子ども達のアイディア。
更に、大人用、子供用、幼児用、男女別・・分けて吊るしてくれました。
「日本製・・安いよ」みたいなことを近所の人が書いてくれました。
こうゆうちょっとした工夫がとても大事ですね。
お客さんが来ました。嬉しいですね。
そして黄色の服は卒業生、お手伝いに来てくれました!
自分のお気に入りのTシャツ発見。でもこれは商品だからガマン。
私たちも一緒に販売、子ども達からカンボジア語を教わりながらの接客です。
そして「お客さんが選んでる時は声をかけないで。ゆっくり選ばせてあげよう」と子供からアドバイス。
夕方からどんどんお客さんが来ます。大盛況です!
お祭りに来てる人数は、たぶん2千人以上でしょう。
夜遅くまでよくがんばりました。最後に残ったものは、ちゃんと畳んで元に戻しました。
テントも撤去して、全て終了しました。
一日の売上げは約160$、日本円で2万円弱くらいです。
この金額でも30人の子ども達の数日分のご飯代になる大金です。
この一日を通じていろいろなことを覚えたでしょう。
同時に私たちも、子ども達からたくさんのことを教わりました。
ずっと笑顔で楽しく仕事ができたこと、皆で意見を出し合い、協力して仕事ができたこと、そしてその成果として、お客さんが来てくれて、買ってくれて、お金をいただいたこと、これは子ども達にとって、とても大きな経験となったことでしょう。
洋服はまだ余っていますので、今後は施設のママと子ども達とで2回目、3回目と開催をしていきます。
プロジェクトNo.8[就業支援:洋服屋のバザーを開催] 完了