【CHANGスクール第二校舎を設立!】2017.9
CHANGスクール第二校舎を設立!
■活動報告2017年9月~
2017年7月、バサック孤児院のソカーママから「新しい場所に移転したい・・」ような相談をうけました。
ここから2時間30分くらい、畑しかない場所だとか・・。
今の場所は借地なので、いずれは移転も想定していましたが、何でそんな遠いところに?
畑しかない田舎だったら子ども達の学校はどうなるのか?
この時は状況がよく分からず、また時間もなかったので翌々月に改めました。
2017年9月、とにかく現地を見ながらママの話を聞こうと実際に行ってきました。
子ども達も行ったことがなかったので一緒です。遠足気分ですね。
バサック孤児院から2時間30分、ほんとに何もない田舎に着きました。
場所はコンポンスプー州のビィントゥン村。
「バス降りてから1キロくらい歩くよ」とは言われてましたが、30分近く歩いたでしょう。
3キロくらいありました。車が通れない細い道、子ども達と歩いていると楽しくてあっという間です。
遠くに小屋が見えてきます。見渡す限り何もない場所。
こんなところに人が住めるのか?・・不安になります。
到着。既にダンス用のステージができあがっています。
パパが数ヶ月かけて建てたそうです。トイレもつくってあり、パパの畑もありました。
何でもできるパパ、たくましいです。
子ども達は、さっそく川に飛び込んで遊んでいます。
どこでも遊び場にしてしまいます。泳いだり潜ったり、危なくて目が離せません。
村の人たちへもご挨拶、村長はとてもしっかりして良い方でした。
一緒にご飯を食べて、何故ここに移転することになったのかなど色々と確認しました。
ママと村人の構想を確認。具体的に色々と考えていたようです。
現在の土地だけでは足りないので、もっと土地を確保する必要があります。
最後は村のおじさんたちとバレーボール。たくさん遊んで親しくなってきました。
昼間から酔っぱらってるおじさんには注意しましたが、みんな良い人でしょう。
バサック孤児院のあるアンドンバイ村から引っ越してきた子ども達とも会いました。
子ども達を心配するおばあさんが抱き付いてきて「幼稚園つくってくれるの?いつ?」と既に喜んでいます。
結果として。
この土地はカンボジアの企業の土地だったのですが、政府の指示により貧困世帯の方に低額で提供することになったのです。
そこで何かのご縁があったアンドンバイ村の人々に提供されることになりました。
既に300家族が移転を決め、実際に63世帯が引越しを済ませました。
バサック孤児院が直ぐに移転することはありません。
現在は借地なので、オーナーが土地を売ることになれば引越しをせざるを得ませんが、まだ契約が3年残っているので、最低でもその間は現在の場所にいることができます。
この新しい土地には既に引越しをした家族がいて、子供だけでもかなりの人数がいます。
小学校は3キロほど歩けばあるのですが、幼稚園がないのです。
そこで先ずはここに幼稚園を建てたいというのが、村の人たちの希望だったのです。
パパがステージを建てたのは、バサック孤児院の子供たちのように、ここの子ども達に歌、踊り、劇を教えたいのです。
パパはそれが生きがいなのです。
そこでCHANGとしては、以下を前向きに検討することになりました。
【土地の購入】
現在ある土地だけでは狭いので倍くらいの土地を所得します。
将来的にバサック孤児院が移転する可能性のあるので、広めの土地がいいでしょう。
【幼稚園の建設と運営】
幼稚園用の土地を取得して建設を始めます。
教員は村長の知人がやってくれるとのことです。
【井戸の設置(2ヶ所)】
現在は川の水しかなく、非常に不衛生です。
井戸を掘る工事を行えば、水質などは政府が調査してくれます。
【道路の開通】
車を停めてから3キロも歩くのは大変です。
学校に通う子が、少しでも遅い時間になったら外は真っ暗。帰ってこられません。
こうした時に車で送り迎えができるように、道路と電灯の設置が急務と考えました。
先ずはこの4つを進める予定です。
今度の12月にまた現地に行き、詳細を村長と打合せ。
来年早々から工事が始めることになるでしょう。
幼稚園をスタートとしてCHANGスクール第二校舎の設立が始まります。
皆さん、応援よろしくお願いします。
当プロジェクト中止のお知らせ
2018年6月18日、バサック孤児院のソカーママが急逝しました。
6月25日にはママと一緒にビントゥン村に行き、いよいよ本格的な建設に入ることになっていたので、本当に突然のことでした。
その後、パパとも相談したのですが、第一線で動いていたママがいなくなり、それをパパだけで引き続くのは大変なことです。
ママがいたからこそ、パパと役割を分担して、現在の孤児院と、ここでの幼稚園や第二校舎の運営もできたのです。
これからはパパの体力や気持ちを最優先で考えなければならないと判断し、残念ではありますが、この地にCHANGスクール第二校舎を造ることはなくなりました。
皆さま、どうかご理解をお願い申し上げます。