タイのサポート施設12【ローレンゾウホーム】

施設より

  • 30人の子供が暮らしており、29人はHIVに感染、1人はダウン症です。
  • 気を付けていれば、うつる病気ではありませんが、学校の同級生や親からの偏見で心が傷つくことがあります。
  • 和食が大好きです。日本語を勉強したいです。日本に行きたいです。

HIVの子供を保護するキリストの施設

チョンブリー県の美しい自然の中にあるキリスト教団が運営する施設です。

30人の子供のうち29人はHIVに感染しています。毎日の薬や治療のためには、一般家庭で育てることはできないことから、この施設で治療をしながら学校に通い生活をしています。

タイの法律でHIVであっても一般の学校に通うことができるのですが、学校で施設以外の友達と遊ぶと、その後その子の親から「もう次は遊んじゃダメ」と言われることもあり、子ども達の心は傷ついています。

薬の影響で疲れやすいと聞いていましたが、実際に合うと、みんな元気で笑顔が素敵な子ども達ばかりでした。

そして年長の子は、年下の子の面倒をしっかりと見ていました。とても心の優しい子ばかりです。

施設の風景


ローレンゾウホーム孤児院校長

中央がルン・ペ校長。5年間の予定で赴任しましたが、この職が好きで、もう7年目。
ずっと続けたいと仰っていました。


ローレンゾウホーム孤児院の女の子たち

決められた時間だけパソコンを使うことができます。
女の子達は、いつもアイドルの動画鑑賞。世界中同じですね。
JポップとKポップ、どっちが好きか聞くと迷っていました。


ローレンゾウホーム孤児院の男の子たち

男の子にはボールを、女の子にはアクセサリーをプレゼント。


ローレンゾウホーム孤児院の子ども達

30人中、男の子は9人しかいません。
女の子に負けちゃってて、ちょっと大人しくしてたかな。


ローレンゾウホーム孤児院HIV

病気なので疲れやすいと聞いていましたが、他の子と全く変わらず元気がいいです。


ローレンゾウホーム孤児院HIV治療薬

個々の薬が並べられています。これを見ると、病気なんだなと実感します。


ローレンゾウホーム孤児院のこども

優しい子ばかり。大きい子がいつも小さい子のめんどうを見ています。


ローレンゾウホーム孤児院の子供たちの歌

ギターを弾きながら、みんなが歌ってくれました。とても上手です。


ローレンゾウホーム孤児院の小さな女の子

歌の最中に踊りだす女の子。お土産のブレスレッドに大はしゃぎです。


ローレンゾウホーム孤児院のみんな

次来た時は何しようか?と聞くと、皆が「日本に連れてって~!」と。
和食も大好きとのことなので、先ず次は、お寿司かラーメンを食べに行く計画を進めています。


HIVに感染したのは、もちろん本人に原因があるのではなく、親からの影響です。

しかし、病気や周囲からの偏見にも負けず、皆が明るく元気に生きている姿に感動しました。

ちゃんと薬を飲んで、病院に通っていれば、普通に生きていけると先生も仰っていました。

日本が大好きな子ども達です。日本に行きたい、和食が食べたい、日本語の勉強がしたい、とずっと言っていました。

こんなに日本を好いてくれる子ども達に、できる限りのサポートを続けたいと感じました。

施設概要

名称 ローレンゾウホーム(HIV治療施設)
所在地 タイ チョンブリー県
運営 キリスト教団が運営するNGO
設立 2001年
子供の人数(男女比) 30人(男9人:女21人)
子供の年齢 3才~22才
スタッフの人数 10人
孤児院に来た状況 HIV感染のため、一般家庭では育てることができない。
どのような人に育ってほしいか
特に教えたい教育 英語、パソコン
現在、施設内で農業と魚の養殖も実施しています。
進路 高校・大学(現在いちばん大きい子が大学2年生)
進路先の学費 幼稚園から高校までは政府の支援
大学からは運営しているNGOがサポートしています。
子供達はどんな仕事を目指しているか 疲れやすいので事務職が合っています。
HIVを受け入れている大きい会社もあるので、チェックをしてライセンスをもらい、そうした会社に就職させたいです。
会計士を目指している子もいます。
実際に卒業生はどんな仕事をしているか まだ卒業生はいません。
子供達が好きな遊び パソコンでの音楽鑑賞
足りない物資 お米、野菜、果物、肉
必要な備品
修理したい場所 部屋を年齢別に分けたい。
食事の問題 3食とおやつ
医療の問題 治療施設なので毎日の薬をもらい、定期的に通院しています。
精神的な問題 美しい自然の中で、みんな幸せに楽しく生活しています。
しかし普通の学校に通っているので、友達やその親からの言動に心が傷つくことがあります。
教育上の問題 学校に通っているので一般的な授業は受けています。
その他、学校が抱える問題 資金不足
日本人は来ますか タイにある早稲田大学の方々が来てくれました。
英語と日本語を教えてくれて、みんなに着物を着せてくれて写真を撮りました。
とても楽しかった思い出です。
また来てくれるのが楽しみでワクワクして待っています。
どの国からの支援が多いですか タイ
次に来た時に求めるもの お米や食材、寄付金
日本(世界)に伝えたいこと 子ども達は日本が大好きです。和食、日本語、日本のアイドル、日本に行きたいです。
当日対応者 ルン・ペさん(校長)

※以上は実際に行って直接お伺いし、更に後日、現地人スタッフが電話やメールで再確認したもの、または施設のホームページやパンフレットに記載されている内容で構成されております。
それでも翻訳者の解釈や現在の状況によっては、若干内容が変わっている可能性もあります事ご了承下さい。


※当ページに掲載してある写真は、全て当財団が撮影したものです。
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