タイのサポート施設13【ワット ヒヤン】
施設より
- 500人の子供が暮らしています。
- これだけたくさんの子供を育てるのには、1ヶ月で330万円くらい必要です。
- お米、調味料、文房具、電化製品、洋服、玩具、お菓子・・日本のものなら何でも欲しいです。
500人の子供が暮らし、学校もあるお寺
チョンブリー県では名の通った100年以上の歴史があるお寺です。
昔は地方には学校がなく、勉強したい子供は、お寺に住み込みで学んでいました。その当時からの流れで、今のような大きな施設になっています。
500人の子供の世話は大変です。朝5時には、全ての子供の名前を呼んで確認、深夜12時にも各部屋を廻ります。
政府の支援はなく、基本的にはお寺だけで運営していますので、物資と資金の確保も大変です。
1ヶ月に必要な費用は約330万円、お米だけでも1日150㎏必要だと説明してくれました。
施設の風景
対応してくれたのは僧侶のウィリティポンさん、190㎝はありそうな大きな人です。
一見、怖そうな人ですが、お話しが大好きでとても優しい人です。
「ここは大きな家族、あなた達も今日から家族ですよ」と言ってくれました。
物資を配ると先ずは整列、ちゃんと手を合わせてから受け取る礼儀正しい子ばかりです。
整列が乱れてくるとウィリティポンさんが一喝。
一瞬で元通りになります。
自分たちの洗濯物を運んでいます。
日本のおもちゃも気に入ってもらえたようです。
どこの国に行っても男の子はサッカーが大好きです。1時間以上やりました。
女の子のいつもの遊びをやってくれました。
土に線を引いて、何かを投げて、片足で進んでいます。日本にも同じような遊びがあったかもしれません。
タイの山岳民族の子が多いのですが、山岳民族の特徴は顔が整っていることかと思います。
男の子は、みんな精悍でハンサムです。
ご飯を作るお坊さん。「毎日500人のご飯を3食、大変ですよ~」と言っていました。
衣を着ているのはお坊さんを目指す子ども達、100人います。
タイでは日本以上にお坊さんを敬います。子供の頃から一般の子供とは区別され、教室も宿舎も完全に別。一緒に遊ぶこともありません。
最後は一番偉いお坊さん、ルンプーブン住職がお祓いをしてくれて、お守りをくれました。
「日本人が来たのは初めて、これからは直接連絡していいよ、また来てね」と言って頂けました。
海外からの支援が届きにくいチョンブリー県、日本人が来たのは初めてとのことで、とても喜んで頂けました。
お米でも洋服でも電化製品でも、日本のものなら何でも欲しい、日本のアニメが人気あるので、ドラえもんとかキティちゃんとかのキャラクター商品も、子ども達は喜びますと言っていました。
生活する施設、そして小学校、中学校、高校まであり、それが一般生徒とお坊さんを目指す生徒に分かれてることからも大変さが伺えます。
子ども達は、卒業すると田舎に戻って、医者や看護士になった子もいます。
公務員や店に勤めたり、会社員だったり、職業は様々ですが、大人になってこの施設に寄付を持ってきてくれる卒業生が多いと、嬉しそうに話してくれました。
施設概要
名称 | ワット ヒヤン(孤児院・小中高校) |
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所在地 | タイ チョンブリー県 |
運営 | ワット ヒヤン(寺) |
設立 | おそらく1915年 |
子供の人数(男女比) | 約500人(男50%:女50%) |
子供の年齢 | 6才~22才 |
スタッフの人数 | 6人のお坊さんと、信者さんが手伝っています。 |
孤児院に来た状況 | 主に山岳民族の経済的な理由で親と暮らせない、学校に行けない子ども達。 |
どのような人に育ってほしいか | |
特に教えたい教育 | ミャンマーとの国境沿いの子ども達は、タイ語をしっかりと話せません。先ずはタイ語を教えています。英語、日本語、パソコンも教えたいです。 |
進路 | 高校・大学 |
進路先の学費 | 大学までお寺が出します。 |
医者、看護士、僧侶、様々です。 | |
実際に卒業生はどんな仕事をしているか | 医者、看護士、僧侶、公務員、会社員など。 |
子供達が好きな遊び | 男の子はサッカー、女の子は縄跳びなど。 |
足りない物資 | お米、調味料、洋服、電化製品、お菓子、文房具、何でも欲しいです。 |
必要な備品 | |
修理したい場所 | ちょうど宿舎を改装したので、大きなお金がかかりました。 |
食事の問題 | 3食出しているが、常に足りません。 |
医療の問題 | 地域にある国営の病院に行きます。 |
精神的な問題 | みんな穏やかに暮らしています。 |
教育上の問題 | タイ語を話せない子もいるので、先ずはタイ語をしっかりと教えています。 |
その他、学校が抱える問題 | 資金不足 |
日本人は来ますか | 日本人は初めて来ました。(と、言ってましたが実際には初めてではないと思います。) その他、タイ、シンガポール、中国、香港、インドネシアなど。 |
どの国からの支援が多いですか | タイ、特に地元の信者さん |
次に来た時に求めるもの | 日本のものなら何でも。あとは寄付金。 |
日本(世界)に伝えたいこと | 日本からの物資の支援に期待しています。 |
当日対応者 | ウィリティポンさん(僧侶) ルン・プーブンさん(住職) |
※以上は実際に行って直接お伺いし、更に後日、現地人スタッフが電話やメールで再確認したもの、または施設のホームページやパンフレットに記載されている内容で構成されております。
それでも翻訳者の解釈や現在の状況によっては、若干内容が変わっている可能性もあります事ご了承下さい。
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