カンボジアのサポート施設2【SCADP】
施設より
- 子ども達は、人身売買、児童労働、虐待、麻薬中毒など大人が犯す犯罪の被害者です。
- 1日8円で1人の子を学校に行かせることができます。8,000円で1人の子が3年間学校に通えます。
- 来年大学に行きたがっている子が2人いるのですが、学費がなくて行かせることができません。大学に行くには、1年で3,600$必要です。
- 資金不足でお米が買えません。子ども達の朝ご飯はなく、1日2食の生活です。
ストリートチルドレンの保護から設立された孤児院
カンボジアには、ストリートチルドレンがたくさんいます。ゴミを拾って生活している子、物乞い、路上での靴磨き、彼らは自分が生きるため、家族のために子供ながらにお金を稼がなければいけません。
しかしその生活はとても危険です。ゴミ山や路上での生活は、とても不衛生で病気になります。またこの環境から窃盗や暴力、売春、薬物などの犯罪に巻き込まれてしまう子も後を絶ちません。
この施設は、こうした子ども達を保護することを目的として設立されました。
またストレートチルドレンだけでなく、親が地雷で亡くなってしまった、捨て子、親が犯罪者、薬物中毒など、保護された環境は様々です。
施設の風景

施設の名称は「ストリートチルドレンの支援と発育プログラム」の略称です。

「たくさん勉強して人を大切にしていれば、きっといい仕事ができて幸せになれる」と伝えました。

子ども達はとても素直です。真剣、そして素敵な笑顔で話しを聞いてくれます。

風船を動物の形にしたら、とても喜んでもらえました。

みんな兄妹姉妹のように仲がいいです。大きい子が小さい子の面倒をよく見ていました。

おしゃべりも大好きです。ずっと楽しそうに話し込んでいました。

プロジェクトリーダーのペックダイさん。まだまだ厳しい運営状況を伺いました。

サッカーとバレーボールが大好きなのですが、運動場はなく、この狭い駐車スペースで遊んでいます。

主にストリートチルドレンの保護をしていますが、捨て子、親の犯罪など状況は様々。

大学に行きたくても学費がなくて行けない子が2名います。
施設のパンフレットより。
8才の女の子ホーンは、両親から見捨てられました。お粥を売って細々と生活している祖母の家にホーンを置き去りにして、その後迎えに来ることはありませんでした。
彼女は8才の時から生きるため、祖母の生活のためにお金を稼ぐ必要がありました。
今では彼女はここで保護され、読み書きや算数の勉強ができることを心から喜んでいます。
施設概要
名称 | SCADP孤児院 |
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所在地 | カンボジア プノンペン市 カガッブ地区 |
運営 | NPO |
設立 | 1992年~ |
子供の人数(男女比) | 33人(男60%:女40%) |
子供の年齢 | 4才~22才 |
スタッフの人数 | 16人 |
孤児院に来た状況 | 親がいない、親が犯罪者、物乞いなどストリートチルドレンの保護、親が軍隊や地雷を踏んで亡くなった家庭の子もいます。 |
どのような人に育ってほしいか | 中には悪い人になってしまった子もいるが、全員が良い人に育ってほしい。たくさん勉強して様々な知識を身に付けて仕事をしてほしい。自分の家族を持ち、そしてこの孤児院を、助けてくれるような人になってほしいです。 |
特に教えたい教育 | パソコンの勉強をさせたい。 |
進路 | 中学進学10名、高校進学2名、大学進学3名。 |
進路先の学費 | 施設やNPOが支援している。 |
子供達はどんな仕事を目指しているか | |
実際に卒業生はどんな仕事をしているか | まだ社会に出た子がいません。 |
子供達が好きな遊び | 男の子はサッカーとバレーボール、女の子はマンガを書くこと。 |
足りない物資 | お米、食料品、文房具、家賃。 |
必要な備品 | パソコンが10台欲しい。 |
修理したい場所 | 壁が割れてしまっています。 |
食事の問題 | 資金不足でお米が買えず、子供達に1日2食しか出せません。 |
医療の問題 | 軽い病気なら、施設にある薬で治します。 |
精神的な問題 | みんな安定していると感じています。 |
教育上の問題 | クメール文学、数学、社会、英語を教えている。 前は日本企業から3年間、パソコン技能サポートがあったのですが、今は終わってしまいました。 |
その他、学校が抱える問題 | 資金不足、校舎が非常に狭いです。 |
日本人は来ますか | 日本の大学生が来てくれます。 |
どの国からの支援が多いですか | カンボジア |
次に来た時に求めるもの | 今度はもっとゆっくり滞在して下さい。子ども達と1日中遊んで下さい。 |
日本(世界)に伝えたいこと | サポートが足りません。日本からのサポートに期待しています。 |
当日対応者 | ペックダイさん(プロジェクトリーダー) |
※以上は実際に行って直接お伺いし、更に後日、現地人スタッフが電話やメールで再確認したもの、または施設のホームページやパンフレットに記載されている内容で構成されております。
それでも翻訳者の解釈や現在の状況によっては、若干内容が変わっている可能性もあります事ご了承下さい。
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