カンボジアのサポート施設3【バサックスラム】

※バサックスラム孤児院は、2016年9月から私たちがオーナーとなり、 2019年3月に移転をし、CHANGファミリーハウスとなりました。

施設より

  • ゴミ山で生活していた子、ドブ川に置いた小屋で生活していた子を、保護しています。
    保護しなければ売られてしまう子もいます。
  • お米、食材が足りません。家賃の不安もあります。
  • 子ども達が踊る伝統舞踊やダンスも収入の一つとなっています。

スラムにある元気なダンス孤児院

プノンペン中心から車で1時間ほど。スラムの村にある施設です。その村は、道も川もゴミであふれ、大変な異臭が漂っています。

本当にゴミ捨て場のゴミ山の中に家はあり、真黒でゴミだらけのドブ川の上に板を引いた程度の小屋で生活をしています。子ども達はそのゴミをあさって食べれるものや、売れるものを探して生きるしかありません。

子ども達がそんな環境の中、村のあちこちでトランプゲームに熱中している大人の姿がありました。仕事が殆どないようです。そしてこの村の中には、いつか売られてしまう子も少なくないとの話しでした。

この施設は、その村から少しだけ歩いたところにありますが、決して良い環境とは言えない場所でした。

この施設は、民族舞踊やダンスの指導に力を入れており、そのレベルはプロ級。お祭りやイベントに呼ばれて収入を得ているレベルです。

とにかくどこでも体が踊りだす元気な孤児院です。


施設の風景

バサックスラム

2006年にプノンペンから移転してきた施設。かなり簡素な造りです。


バサックスラムダンスの練習

歓迎のダンス、レベルの高さに驚きました。
実際にお祭りやコンサートに出演しているプロレベル。


バサックスラム支援

プラソカーさん(ママ)は、今後の運営に於いて、自分の年齢や体調も不安の一つと話してました。


バサックスラム施設

トタンの壁、鉄ベッドの寝室。
狭くてとても暑いはずですが「窓があるから大丈夫」と言っています。


バサックスラムの子供

ずっと日本の歌を聴かせてくれた子、将来の夢は日本語の先生になることです。


バサックスラムの男の子

ダンスのプロなので、とにかくどこでも踊ります。
みんなポーズがかっこいいです。


バサックスラムのこども達

小さい子も大きい子に負けず、リズム感バツグンです。


アンドンバイ村スラム

子ども達全員とスラム村を散歩。ゴミ、ドブ川、そこに家があります。


バサックスラムの家

ゴミであふれるドブ川の上にある家が並びます。衛生状態は、非常に悪いです。


バサックスラム自立支援

将来自立できるように、勉強も職業技術も、たくさんの事を身に付けられるよう願っています。


どこの孤児院でも最大の目標は”子供の自立”です。そのために勉強できる環境、技能を身に付ける環境を提供しています。

この施設でそのために考えているのが”床屋の技能を学ぶ施設”です。

カンボジアには、路上の床屋がいくつもあります。道端にイスと鏡を置いて、ハサミ一つで仕事ができます。

ここのママもこの技術があれば、子ども達の自立に役に立つだろうと考えています。敷地は結構な広さがあるので、ママの言う規模の施設なら充分に立てる敷地はあります。

またこの孤児院は、日本人からの支援を多く受けているとのことで、日本語を話せる、日本の歌謡曲を歌える子がたくさんいました。

決して環境がいいわけではありませんが、日本語の勉強をし、そして英語でもかなり話をしてくれました。

ダンスだけでなく、とても勤勉な子ども達です。


施設概要

名称 バサックスラム
所在地 カンボジア コーロカ地区 プレ プナウ郡 アンドンバイ村
運営 NPO法人 KBYS
設立 2006年~
子供の人数(男女比) 35人(男17人:女18人)
子供の年齢 3才~18才
スタッフの人数 7人
孤児院に来た状況 HIVで両親が死亡、ゴミ山やスラムで生活していた子、市からの要請で預かっている子、親戚や知人の要請で預かっている子。
どのような人に育ってほしいか できることなら大学まで行って、将来は素敵な大人になってほしいです。
特に教えたい教育 日本語
進路 大学まで行ってほしい。
進路先の学費 頼るところがないので、施設で出すことができるようになりたいです。
子供達はどんな仕事を目指しているか クメール語の先生、日本語の先生、パソコンの先生
実際に卒業生はどんな仕事をしているか まだ社会に出た子がいません。
子供達が好きな遊び 踊り、ダンス
足りない物資 お米、食料品、家賃。
必要な備品 床屋の技能を学ぶ施設
修理したい場所 施設全体が老朽化しています。
食事の問題 お米が足りません。子ども達は週に一回のデザートを楽しみにしてます。
医療の問題 軽い病気なら施設にある薬で治します。重い時は、トゥクトゥクでプノンペンの病院へ行きます。
精神的な問題 勉強をしない子が3人います。学校には行くが授業には出ていません。その理由は寂しさからの反発だと考えています。
教育上の問題 大学まで行かせたいが資金が不足しています。
その他、学校が抱える問題 色々な方からの支援を受けているが、最近は減ってきています。自分の年齢や体調も心配です。
日本人は来ますか 日本人からの支援を受けています。
どの国からの支援が多いですか カンボジア、日本
次に来た時に求めるもの 土地代(毎月200ドル)を助けてほしいです。お米や食材、交通費(トゥクトゥク代)も不足しています。
日本(世界)に伝えたいこと 来て下さる日本の皆さん、ありがとうございます。
今日は、子ども達がダンスを一生懸命に頑張りました。また来て下さい。
当日対応者 プラソカーさん(ママ)

※以上は実際に行って直接お伺いし、更に後日、現地人スタッフが電話やメールで再確認したもの、または施設のホームページやパンフレットに記載されている内容で構成されております。

それでも翻訳者の解釈や現在の状況によっては、若干内容が変わっている可能性もあります事ご了承下さい。


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