カンボジアのサポート学校4【ダッチ島 クバール コッ小学校】
施設より
- 400人の子供に対して、トイレ(便器)が1つしかありません。
- シルク製品が主な産業で、子ども達は幼い時から機織りを手伝っています。
- 先生とスタッフ、合計で11人しかいません。給料が安いので教員になりたがる人は少ないのです。
のんびりとした島の小学校
まだまだ開発が進まない、静かで穏やかな島の小学校です。
主な産業はシルク製品、この島は”シルクアイランド”とも言われています。あとは農業、米、タバコ、さとうきび、バナナなどを作って生活をしています。
温厚で優しい人ばかり。島に着くと、通りすがりの女性が学校まで案内してくれて、更に島の状況なども詳しく教えてくれました。1人だけ出勤していたのですが、わざわざ校長先生を呼びに行き、更に教務主任の先生まで呼んで来てくれました。
島には中学校と小学校が1校ずつありますが、多くの島民は幼稚園ができることも望んでいました。小学校には400人の子供と11人の先生がいるのですが、その人数に対してトイレが1つしかないことで、とても困っていました。
孤児院ではありませんが、片親がいない子が多いとのことでした。
施設の風景
プノンペンからフェリーで行きます。
左は休みなのに対応して下さったチューソム先生。
中央は学校や島を案内してくれた女性。
左の若い女性が教務主任らしいです。皆さん、とても親切です。
どこの国も女の子は、おしゃべりが好きです。次々と集まってきました。
リーダーっぽい優しそうな男の子。サッカーも上手でした。
弟か後輩が甘えてきました。かわいいです。
仲良しの2人、4~5年生でしょうね。ずっと笑ってました。
バレーを教えたのですが、ふざけてちゃんと聞いてくれません。
カンボジアの子ども達はみんな笑顔が素敵です。
島の小学校なので、のびのびと穏やかに育っています。
女の子たちは、小さい頃から機織りの手伝いをしています。
きれいなシルク製品がたくさんありました。
島に唯一の小学校なので、他の学校や都会の子ども達と関わることは殆どありません。そのせいもあり、子ども達はとてものんびりとした印象がありました。
「将来やりたい仕事は?」と聞いても、「あまり島から出ていないし、どんな仕事があるのかも知らない」ってことです。
穏やかな子ども達ですが、それでも先生から見ると、もう少し競争心や向上心を持ってもらいたいようです。せめて母国語であるクメール語くらいは読み書きできるようにさせたいと仰ってました。
文房具が常に不足しており、また中々新しい教材も手に入りません。先生は、子ども達が楽しみながら学べるような教材がほしいと言っていました。
施設概要
名称 | クバール コッ小学校 |
---|---|
所在地 | カンボジア ダッチ島 |
運営 | 国営 |
設立 | 2002年~ |
子供の人数(男女比) | 約400人(男50:女50)若干、女の子のほうが多い。 |
子供の年齢 | 6才~12才 |
スタッフの人数 | 11人 |
孤児院に来た状況 | 島には、この小学校しかありません。 |
どのような人に育ってほしいか | |
特に教えたい教育 | 先ずはクメール語(母国語) |
進路 | フェリーで高校に通う子もいます。(フェリーは子供無料) |
進路先の学費 | 主に親が出します。 |
子供達はどんな仕事を目指しているか | 島にいるので、どんな仕事があるのか分かっていません。 |
実際に卒業生はどんな仕事をしているか | 島での農業、シルク産業。 |
子供達が好きな遊び | バレー、サッカー |
足りない物資 | 文房具 |
必要な備品 | 遊びながら学べるような教材がほしいです。 |
修理したい場所 | トイレが1つしかないので増やしたいです。 手洗い場もほしいです。 |
食事の問題 | |
医療の問題 | 島に小さい診療所がありますが、大きな病気や怪我をした時は困ります。 |
精神的な問題 | 子ども達は元気です。 |
教育上の問題 | 教員が不足しています。 |
その他、学校が抱える問題 | 教員はとても給料が安いので、なりたがる人が少ないです。 |
日本人は来ますか | シルクの織物を見に来てくれます。 |
どの国からの支援が多いですか | 日本から物資をいただいたのは初めてだと思います。 |
次に来た時に求めるもの | 文房具を持って来てくれたら有難いです。 |
日本(世界)に伝えたいこと | 美しいシルク製品を、是非見に来て下さい。 |
当日対応者 | チューソム・アート先生 チャンタン・ニータ先生 |
※以上は実際に行って直接お伺いし、更に後日、現地人スタッフが電話やメールで再確認したもの、または施設のホームページやパンフレットに記載されている内容で構成されております。
それでも翻訳者の解釈や現在の状況によっては、若干内容が変わっている可能性もあります事ご了承下さい。
※当ページに掲載してある写真は、全て当財団が撮影したものです。
著作権は当財団にありますので、掲載されている内容や写真を、他のメディアや印刷物などに無断で転載することは禁じております。