【センソリー教育の研究と普及】2015.3~
タイの子供財団(Foundation for Children)との協働活動
センソリーインテグレーションの研究と普及
■活動報告②(2015年12月)
協力団体であるタイの子供財団と、センソリーインテグレーション(SI教育)を研究し、先ずはタイで実施、その後東南アジア全体に普及する活動を進めています。
カンチャナブリにある子供の村学園でも、極端にIQの低い子や知的障害を持っている子もいます。
この子たちが他の子供と同じ授業を受けているのですが、ほとんど着いて行くことができません。
いつも苦しそうな顔をして授業を受けていた子たちを、先ずはクラス分けをしてあげること。
そして新しいクラスでは、この子たちに合った教材で授業を進めることが目標でした。
今年9月に、この子たち用にセンソリー教育の教材を購入したいリクエストがありましたが、その費用は100万円以上。
とても出せる金額ではなかったので、その15%くらいの金額分だけ教材を提供しました。
そして先生から「とても大きな効果が出ています」という嬉しい報告を受けたので、早速カンチャナブリへ行ってきました。
ラチャニー校長(右)がとても嬉しそうに報告をしてくれました。
こうした教材を使って、触合いながら、楽しみながら行うのがこの教育方法。
クラス分けもできて本当よかったです。皆がのびのびと授業を受けていました。
今までは苦しかった算数の授業もとっても楽しくなりました。
もくもくと集中しています。やはり勉強は楽しみながらが一番効果があるようです。
担当はニー先生、この指導法をしっかりと学んで実践している優しい先生です。
算数や理科の能力が格段にアップしたとのことです。
私たちも参加。教えてる方も楽しくなれる教材です。
上手く描けましたね。「どお?」と聞くと「サヌー!(楽しい!)」と皆が笑顔。
ニー先生、今度は私たちにタイ語を教えてくれるそうです。
算数や理科の能力が上がっただけでなく、日ごろの生活でも大きな変化がありました。
この子たちは今まで忘れっぽいことが多く、自分が使ったお皿さえ直ぐに無くしてしまっていたそうです。
しかしこの教材を使うことによって、そうした事も減り生活全般に効果が出てきたとのことです。
この教材は、段階的にまだまだ揃える必要があるものが多いので、今後年に2~3回に分けて提供していきます。
そしていずれはカンボジアやラオスなど、東南アジアの同じ境遇の子ども達にも提供できるよう進めています。
