【センソリー教育の研究と普及】2015.3~
タイの子供財団(Foundation for Children)との協働活動
センソリーインテグレーションとは
■活動報告①(2015年3月)
協力団体であるタイの子供財団と、センソリーインテグレーション(SI教育)を研究し、先ずはタイで実施、その後東南アジア全体に普及する活動が決まりました。
孤児院や保護施設で暮らす子供の中には、知能や行動に障害を抱える子がいます。
言葉や動作に遅れが目立つ、注意力や集中力がない、自分を叩いたり傷つけてしまう、全く笑顔のない子供もいたり、その症状は様々です。
この原因は、母体にいた時から働いている“感覚”に障害による場合があります。
望まれないで生まれた子、捨て子、虐待、逆境の中で生まれ育った子供は、心の奥底に深い悲しみを抱えており、親から抱っこされたり、手をつないだり、触れ合うことでの愛情が大きく不足しています。
愛情を通じて得る、見たり、聞いたり、触れたりの“感覚”は子供の成長にとても重要なのです。
この治療・発達に効果があるのがセンソリーインテグレーション、感覚統合療法とも言います。
おもちゃを使いながら、ゲームをしながら、触合いながら、子供が「楽しいな」「やってみたいな」と自主的に行うリハビリテーションで、子供の成長を促進します。
私たちはこの教育・治療法をタイの子供財団、そしてタイでは最も古い教育機関の一つであるマヒドン大学と協働で研究、実施し、その方法を東南アジア全体に普及する活動を進めます。
私たちの協力団体、タイの子供財団。歴史と実績のあるタイ有数の福祉団体です。
ナコームパトム県にある本部には何度も通い、協働内容を話し合いました。
約1年の会議を経て、2015年3月にセンソリーインテグレーションの推進を協働行うことが決まりました。
この活動はタイのマヒドン大学の指導のもとに行われます。
2015年7月、その研修のために行ったのが、バンコクから車で4時間、カンチャナブリ県にある子供の村学園へ。
自然に囲まれた孤児院です。
教室もありますが、子ども達は外で勉強するのが好きなようです。
涼しい森の中で勉強もはかどります。
ここの子ども達とは初対面だったので、先ずはボールをプレゼントしてご挨拶。
こうして物に触れながら、楽しく学ぶのがセンソリーインテグレーションです。
これは卵のパックとニワトリのおもちゃで勉強しています。
こっちは手作りの教材です。着せ替えのようなことをしていました。
まだまだ教材が足りません。
ここでミーティングをして、私たちが次回来る時に教材を揃えて持って行くことになりました。
その他、黒板や家電、みんなで着れるおそろいのTシャツなどもリクエスト。
そしてこの広い敷地で、有機野菜の農業支援もさせて頂くことが決まりました。
次回は2015年の秋、楽しみです。