カンボジアのサポートスラム3【バンコッスラム】
子供が働くスラム
カンボジア、プノンペン市にあるスラムです。
廻りは、近代的なビルやマンションの建設ラッシュ。その直ぐ近くにこうしたスラムが点在しています。
ここでは、子供が働く姿を多く見ることができます。それは強制的な児童労働ではなく、本当に家庭の事情を理解した子ども達が、自ら働いているようにも見えました。
「私が働いて親や弟がもっと楽に暮らせるようになれば、私も学校に行けるの。それがお母さんとの約束」と話してくれた女の子もいました。
そしてこのスラムの50mほど先には別のスラムがあり、そこはアルコールや薬物中毒の大人が多い危険な場所です。そんな人々の直ぐ近くで暮らす子ども達にとって、ここはとても心配な環境です。
スラムの風景
殆ど使っていない線路沿いにあり、100世帯以上が暮らしています。
11才のラーン。洗濯に家の掃除、毎日忙しいと言っていました。
ラーンの弟、ヘインは9才。
将来はサッカー選手になりたいけど、今はボールを持っていません。
毎日イカを焼く少女。もう少しお金が入るようになれば学校に行ける約束をしています。
大人顔負けの貫録でお店に立つ少年。
この子もジュースを売ったり、お会計をしたり忙しく働いていました。
43才のトイセーハーンさん。
元は兵隊だったのですが、今は3ヵ月全く仕事がありません。
政府は、たまに見に来るだけで、何もしてくれないよ、と嘆いていました。
2回目の訪問で、ヘインにボールをプレゼント。嬉しそうです。
衣類の配布を行いました。子ども達は大はしゃぎでした。
いつも裸だった男の子も服を着て嬉しそうです。
次回はもっとたくさん持って行きますね。
43才のトイセーハーンさんは元は兵隊。その後はバイクを使う仕事をしていましたが、盗まれたり、貸したら返ってこなかったりで、5台も無くしているそうです。
今は3ヵ月も仕事がなく、毎日家にいるので娘に怒られるよと、笑っていました。今は奥さんが働いていて、食べさせてもらっているそうです。
それでもご飯が満足に食べれるわけではなく、おかずは無しのおかゆだけの時も多いそうです。
このスラムは、近所に薬物やアルコール中毒者が多いため危険です。
スラムのリーダーと慎重に話をして、このリーダー立ち合いのもとに、先ずは衣類を提供してきました。次回からもリーダーと上手くコミニケーションをとりながらサポートしていく方向です。
※以上は実際に行って直接お伺いし、更に後日、現地人スタッフが電話やメールで再確認したもの、または施設のホームページやパンフレットに記載されている内容で構成されております。
それでも翻訳者の解釈や現在の状況によっては、若干内容が変わっている可能性もあります事ご了承下さい。
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