ベトナムのサポート施設1【マイアム テッヅェン】
施設より
- 資金不足が切実な問題です。お米が毎月900㎏足りません。
- おむつや文房具も足りません。いらなくなった服があればありがたく使います。
- 125人の子どもを育てるにはもっとスタッフの人数も増やす必要があります。
- 70人の子は病気で学校に行くこともできません。せめてご飯と愛情はもっと与えたいのです 。
校長先生が私財に変えて建てた施設
幼い時は、貧しい環境で育った校長でしたが、両親と共に一生懸命に働き国に貢献。
校長も社会に出てからはホーチミン市役所へ勤務しました。その後たくさんの功績が認められ、政府から両親ともに家をもらうことができました。
しかし、病気の子供を助けたい、親のいない子を助けたい一心で自分の家を売却、両親の家、そして 祖父母の家も売却して、校長が50才の時にこの施設を建てました。
資金も物資も足りない中ですが、子ども達へたくさんの愛情を注いで一生懸命に運営しています。
ベトナム戦争で撒かれた枯葉剤の被害は深刻です。なんの罪もない戦争時には、生まれてもなかった子ども達が、多くの障害を持って苦しんでいます。
そして、そうした子を育てることができず、施設に置いて行ってしまう親が後を絶たないというもの更に悲しい現実です。
施設の風景

プノンペンの中心から車で約1時間。門をくぐると先ずは応接スペース、その奥が施設です。

125人の子供が暮らしてますが、そのうち学校に通える子は30人。
あとの子は重度の障害があり自由に出歩くこともできません。

ひょうきんな子がたくさんいました。人懐っこく寄って来てくれるのが嬉しいです。

赤ちゃんも多いのでスタッフさんも大忙し。
校長先生が言うように、少しスタッフ不足なのが伝わります。

多くの子は、障害で歩くことも困難です。ずっとベッドにいます。

70人以上の子におむつが必要なのですが、全く足りない状況です。

みんな育ちざかりですが、毎月900キロのお米が足りません。

シャボン玉に大喜び。先生も楽しそうでした。

施設はかなり暑いのですが、病気に影響悪いのでエアコンは使えません。扇風機が欲しいと言ってました。

この造花は子ども達が作ったもの。こうした物を売って収入の足しにしてます。
校長先生からプレゼント。
病気の子供も元気な子供も皆が同じ施設で生活してます。
特に病気の子供は学校に通うことができないからか、人が来るのが嬉しくて仕方ない様子でした。とても懐っこくて皆がとても明るかったです。
しかし重度の障害を持った子は、施設で遊ぶこともできない様子でした。ずっと寝たきりの子も何人もいました。
校長は子ども達を本当の家族のように想っています。既に結婚した4人には、家までプレゼントしたとのことでした。
今度大学を卒業する子が英語の先生になると、とても嬉しそうに話していました。
施設概要
名称 | マイアム テッヅェン (MAIAM THIENDUYEN) |
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所在地 | ベトナム クチ県 フーフォアドゥン市(CuChi Phu Hoa Dung) |
運営 | デュエイティン |
設立 | 1988年~ |
子供の人数(男女比) | 125人(男50%:女50%) |
子供の年齢 | 0才~17才 |
スタッフの人数 | 22人 |
孤児院に来た状況 | 親のいない子、捨て子、病気の子を育てることができない家庭などから来てます。 |
どのような人に育ってほしいか | 優しい人になって、将来はこの施設の子ども達のこともかわいがってほしいです。 |
特に教えたい教育 | 多くの子は障害を持っているので、勉強することすらできません。 |
進路 | だいたいは中学、よくて高校まで。 今やっと2人が大学に行っています。 |
進路先の学費 | 施設が出します。 |
子供達はどんな仕事を目指しているか | 電気修理工、銀行員 |
実際に卒業生はどんな仕事をしているか | 縫製工場、来年大学を卒業する子が、英語の先生になります。 |
子供達が好きな遊び | おもちゃ |
足りない物資 | 米・食材・文房具(ノート)・中古の服など |
必要な備品 | 扇風機(病気の子が多く、エアコンは使えません) 冷蔵庫(今は一台、子どもが多いので、できれば2~3台ほしい) |
修理したい場所 | |
食事の問題 | 少ないが一日三食出している。 15時と20時にはミルクも出しています。 |
医療の問題 | 障害や病気を持っている子が殆どです。 |
精神的な問題 | 約30人の子が学校に行っていますが、そのうち勉強しない子が2人います。 あとの子は、みんな真面目に勉強しています。 |
教育上の問題 | 大きい子が小さい子の勉強も見てくれてます。 |
その他、学校が抱える問題 | 資金不足が切実な問題です。校長先生やスタッフが作ったご飯や、子ども達が作った造花やアクセサリーを販売して、収入の足しにしています。 |
日本人は来ますか | 日本人が来たのは2回目。外国人は殆ど来ません。 |
どの国からの支援が多いですか | ベトナム |
次に来た時に求めるもの | 贅沢なことは、自分からは言えません。 お米やお菓子を持ってきてくれれば子ども達は喜びます。 |
日本(世界)に伝えたいこと | 何が欲しいとか言うものではないが、気持ちがあれば何でも嬉しいです。 |
当日対応者 | チャン ティ ガム ムンさん(校長) |
※以上は実際に行って直接お伺いし、更に後日、現地人スタッフが電話やメールで再確認したもの、または施設のホームページやパンフレットに記載されている内容で構成されております。
それでも翻訳者の解釈や現在の状況によっては、若干内容が変わっている可能性もあります事ご了承下さい。
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