プロジェクト2015.3~【ボールを届ける活動】

(公財)日本バレーボール協会様からお預かりしたボール350個を届けます。

同財団が主催するバレーボールバンクから、現在350個のボールをお預かりしました。

このボールを東南アジア、20ヶ所を超える孤児院や施設に届けています。

東南アジアでも球技はとても人気があります。特にバレーボールとサッカーはみんな大好きです。

しかし日本のように自由に部活を選べて、練習ができる環境だけではありません。

学校に通えない子もいれば、ボールを買うこともできない家庭もあります。

私たちがサポートしている孤児院や学校でも、ボールが全くないか、あったとしても何年も使っているボロボロのボールを大切に使っている施設が殆ど、ネットも体育館もありません。

バレーやサッカーがしたくても、ボールを持つことすらできなかった子ども達にとって、日本バレーボール協会様から頂いたボールは宝物となっています。


■活動報告①(2015年3月)

(1)マイ アム テッ ヅェン(孤児院)

  • 場所:ベトナム クチ県
  • 子供の数:125人
  • 寄贈したボール:6個
  • 施設紹介:125人のうち70人は病気で学校に行くこともできません。
    元気に動ける子が、寝たきりの子や学校に行けない子を助けながら生活しています。
    病気の主な原因は、ベトナム戦争で敵国が撒いた枯れ葉剤です。
    この後遺症は、戦争時生まれていなかった今の子ども達までも苦しめています。
    この施設にはまだ赤ちゃんのような小さい子が多く、バレーボールやサッカーボールで遊んだのは本当に初めてのようでした。

※写真をクリックすると大きくなります。子ども達の素敵な笑顔を是非ご覧ください。

(2)ロン ホアン クゥ トゥ(孤児院)

  • 場所:ベトナム ホーチミン市
  • 子供の数:90人
  • 寄贈したボール:5個
  • 施設紹介:男の子だけ90人が生活しているお寺が運営する孤児院です。
    お寺が20年前から孤児を預かるようなったのですが、その後は育てられなくなった子供をお寺の敷地に捨てて行ってしまう親が後を絶たないそうです。
    ここはお寺の敷地がかなり広く、サッカーゴールまで設置されていますので、子ども達は思う存分遊ぶことができました。
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(3)ファ ブォ(孤児院)

  • 場所:ベトナム ホーチミン市
  • 子供の数:80人
  • 寄贈したボール:5個
  • 施設紹介:こちらは女の子だけ80人、やはりお寺が運営しています。
    とてもマナーのよい子ども達で、挨拶などの礼儀作法も徹底しています。
    成績も優秀で、表彰された多くの賞状や盾を見せていただきました。
    広い敷地ではないのですが、中庭でとても楽しそうにバレーボールをしていました。
    前回行った時は警戒されたのか、固い挨拶だけでしたが、今回は皆ニコニコしていて嬉しかったです。
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(4)テレサファシュ(孤児院)

  • 場所:ベトナム ホーチミン市
  • 子供の数:53人
  • 寄贈したボール:5個
  • 施設紹介:私たちがサポートしている施設の中で障害は最も深刻で、幼い命を失ってしまうこともあります。
    主に目の障害を持った子が多く全盲の子も複数おりました。
    手術には大きな費用がかかり、シンガポールまで行く必要があります。
    庭も校庭もありませんが、数少ない動ける子ども達が、道端や部屋の中でとても嬉しそうにボールで遊んでました。

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(5)ストラングミンチャイスクール(保護施設)

  • 場所:カンボジア プノンペン市
  • 子供の数:220人
  • 寄贈したボール:7個
  • 施設紹介:ここは孤児院ではなく、貧困世帯の子ども達が通う学校です。
    この子たちはゴミ山での生活や、親からの強制的な児童労働に苦しめらている子ども達を日中だけ保護しています。
    親の中には、子供が学校に通っていることがおもしろくなく「学校なんか行かずに働け!」と学校から連れ帰ってしまうことも多々あります。
    ここは校庭がとても広いので38度の暑さの中、子ども達はボールを使って元気に走り廻っていました。

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(6)SCADP(孤児院)

  • 場所:カンボジア プノンペン市
  • 子供の数:33人
  • 寄贈したボール:6個
  • 施設紹介:ここは主にストリートチルドレンだった子ども達が暮らしています
    経済的に非常に厳しい環境で、育ち盛りの子ども達に一日二食しか食べさせることができません。
    それでも「路上生活や強制労働よりはずっといい」と、この施設で暮らせることを喜んでいます。
    非常に狭い施設で校庭もありませんが、駐車場には溢れんばかりの子ども達が集まり、ぶつかり合いながらバレーやサッカーを楽しんでいました。

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(7)バサックスラム(孤児院)

  • 場所:カンボジア コーロカ郡
  • 子供の数:35人
  • 寄贈したボール:7個
  • 施設紹介:ゴミで溢れかえるドブ川に小屋を建てて生活しているスラム街にある孤児院です。
    非常い厳しい環境の中、満面の笑顔で生きている子ども達に惹かれ、この度、私達からも職業訓練施設を建設されてもらいました。
    子ども達にはダンスの授業があり、その技術はプロ並みです。
    イベントやお祭りへの参加、先日はテレビのコンテストでも優勝しました。
    こうした努力家の子ども達なので、このボールで毎日練習をしてどんどん上達することでしょう。

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(8)クパール コッ(小学校)

  • 場所:カンボジア ダッチ島
  • 子供の数:400人
  • 寄贈したボール:4個
  • 施設紹介:発展が進むプノンペンから取り残されたかのように、殆ど開発が進まない孤島の小学校です。
    島の子ども達全てがこの小学校に通っていますが、400人の生徒に対してトイレ(便器)が1つしかないのが大きな悩みです。
    外国人と遊ぶのは初めてのような子供ばかりでしたが、ボールを通じて直ぐに打ち解けることができました。
    学校には今までボールがなく、ボール遊びは子供も先生も夢でした。
    先生や親御さん方も「学校にボールが来た!全校生徒が楽しめます。」と、大喜びでした。

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(9)ワットシーアンポンスクール(小学校)

  • 場所:ラオス ビエンチャン
  • 子供の数:57人
  • 寄贈したボール:7個
  • 施設紹介:貧困世帯の子ども達が通う小学校です。
    学校では、昼食だけは何とか出しているのですが、夕方家に帰っても子供たちは、夕食を食べられるかも分からない環境です。
    学校としては、何とか夕食までを食べさせてから帰宅させたい願いがあります。
    子ども達の礼儀正しさは極めて優秀でした。
    挨拶、整列、授業態度、いつ見ても整っていました。
    それでもボールを手にすると、普通の子供と同じで騒ぎ出す姿に安心しました。

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(10)フレンズ(保護施設・職業訓練施設)

  • 場所:ラオス ビエンチャン
  • 子供の数:200人
  • 寄贈したボール:7個
  • 施設紹介:路上生活を送るストリートチルドレンが自由に入ることができ、自由にシャワーを使ったり、勉強したりできるセンターです。
    基本的には拘束はしませんが、子供の気持ちしだいでは宿泊することもでき、更に年長になると職業訓練として系列のレストランやバイク工場で技術を身に付けることもできます。
    現在200人の子供が出入りしていますが、いつかは全員が住めるような施設を建てることが目標です。
    当日も路上生活をしている子が遊びに来ており、少人数でしたがサッカーを楽しんでいました。

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(11)ムーンバンデック(孤児院)

  • 場所:タイ ナコームパトム県
  • 子供の数:60人
  • 寄贈したボール:7個
  • 施設紹介:私どもが理想とし、ご指導頂いているタイの子供財団(Foundation for Children)の運営です。
    とても歴史があり、また3つの学校、子供支援に関する様々な施設を構えている世界的にも模範的な福祉財団でしょう。
    この学校が取り組むオルタナティブ教育という子供の自主自立性を伸ばす教育は、今やタイ全土で推奨されております。
    子ども達はボールに大喜びで、集合写真すら取れないほどの騒ぎようでした。

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(12)ワット ボートヴォラディト(孤児院)

  • 場所:タイ アントン県
  • 子供の数:250人
  • 寄贈したボール:10個
  • 施設紹介:人数の多い施設なので、常に物資が足りません
    お米や野菜など食料品に加えて、歯ブラシ、洗剤、石鹸、ビタミン剤など消耗品の不足も深刻です。
    当日は、夏休みで田舎の親戚の家に帰っている子も多かったのですが、帰る場所も親戚も知り合いも全くいない女の子達が残っていました。
    夏休みで授業もなく、友達は帰省している退屈な中だったので、ボールのプレゼントに大喜びでした。
    少し経験があるようで、中々上手にパスをしてくれました。

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(13)ワット サケーオ(孤児院)

  • 場所:タイ アントン県
  • 子供の数:1,800人
  • 寄贈したボール:13個
  • 施設紹介:多い時には2,000人以上の子供が暮らす世界的でも最大規模の施設です。
    ここも子供を捨てに来る親が後を絶ちません。別名が「子捨て寺」と呼ばれてしまっているのは悲しいことです。
    名が知れていることから、お米や寄付金を渡しにくる人が世界中から訪れます。
    それでも約2,000人の子ども達が生活していますので、お金も物資もいくらあっても足りることはないでしょう。
    当日、子ども達は音楽祭や修行に備えた準備で忙しく、サムパサー僧侶が代わりに受け取ってくれました。

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その他

東南アジアの人はみんな親切です。

今回ボールを大量に運ぶにあたり、電動空気入れを持って行ったのですが、ベトナムの初回で使用不可能となりました。

その後は自転車屋やバイク屋に行って空気を入れてもらったのですが、どこもお金は取りません。

「その代わりボール1つちょうだい」ってことで、お手伝いして下さった現地の方々にもプレゼントさせていただきました。

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ボールはまだ80個も残っています。

これは今年末までに、更に多くの孤児院や学校に届けてきます。


活動報告②(2015年7月)に続く 東南アジアの施設にボールを届ける活動



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