【岐阜県・大垣ライオンズクラブ 空飛ぶランドセル】2018.3~
空飛ぶランドセル
昨年カンボジアで大成功した「空飛ぶランドセル」 この活動は岐阜県大垣ライオンズクラブが主催し、中学生からいただいたランドセルを途上国の子ども達にプレゼントするというもの。
今年もCHANGで通関手続きと現地コーディネイトをさせていただきました。
■活動報告③(2019.8)
昨年の活動が幾つかの新聞に掲載されたこともあり、今年は協力者が数倍に!
集まったランドセルは何と600個!
そして、今年のランドセルはタイの子ども達の元へ飛んでいきました。
モダンなショッピングモールに高層マンションが建ち並ぶタイの首都バンコク。
今やアジア屈指の大都会へと成長しました。
しかし一部の地域の急速な発展は、必ず大きな格差を生みだすのです。
バンコク有数のオフィス街の隣りには、発展に取り残された人々が、10万人も暮らすタイ最大のクロントゥイスラムがあるのです。
ここクロントゥイスラムで協力して下さったのは、この地を支え続けているドゥアンプラティープ財団です。
この財団は東日本大震災の時に多額の寄付を下さったことでも知られています。
タイの中でも貧しいスラムの人々が「日本にお礼がしたい」と、中古の服や靴、おもちゃを売ってまでお金を集めてくれたのです。
更にスラムの子ども達は、亡くなった人の数だけ折り紙の鶴を折って復興を祈り、「日本の友だちがんばって!」とメッセージをくれたのです。
こちらの方が財団創立者のプラティープ先生です。
先生もこのスラムで生まれ、6才の頃から路上の物売りとして働いた大変な苦労をした方です。
16才でスラムで塾を開き、1978年には「アジアのノーベル賞」と言われる、「ラモン・マグサイサイ賞」を受賞。
タイの上院議員も務め、スラムの天使とも評される、タイを代表する社会活動家です。
セレモニー当日、先ずは財団の会議室で、「スラムの成り立ちと財団の活動」を学びました。
DVDを見ながら、そして日本語の説明だったのでとても分かりやすかったです。
この内容は今後のセミナーとかでも話せます。とても参考になりました。
財団内にある幼稚園では、積み木やパズルで園児たちとお勉強。
この財団のモットーは「教育こそが生活を変える原動力!」
教育にはとても熱心で、たくさんの教材が置いてあります。
財団スタッフがスラムを案内してくれました。細い路地に小さい家が密集しています。
この辺りには車も入ってこれないので、火事があると大惨事になるそうです。
初めてスラムを歩いた人は驚きの連続だったことでしょう。
お昼ごはんのお手伝いをさせていただきました。
今回は多くの社長さんたちが参加して下さったのですが、戸惑いながらもお給仕をしているのは、何とも微笑ましい光景でした。
皆さん、子ども好きなんですね。
ランドセルセレモニーの始まりです。
先ずはタイの子ども達からの歓迎のダンス。
サングラスとジーンズのダンスがかっこよく、そしてタイの民族衣装での伝統舞踊は、とても美しくかわいかったです。
いよいよランドセルのプレゼント。
今年何より嬉しかったのは、ランドセルを背負っていた本人、中学生が二人も参加してくれたことです。
6年間の素敵な思い出がいっぱい入ったランドセルを、本人から手渡し。
タイの子ども達にとって初めて背負うランドセル。
足の踏み場もないほどに集まってくれたタイの子ども達は大喜びです。
同じランドセルに今度はこの子たちがたくさんの思い出を詰めてくれるでしょう。
活動を終え、中学生からの感想文には「国際協力に携われる仕事をしたい」と書いてあり、嬉しくなりました。
この活動は「ランドセルをプレゼント」すること以上に、日本の子ども達が何を学ぶのかが大切だと思っています。
これから途上国に何ができるのか?
途上国の子ども達から何を学ぶのか?
逆境にも負けない強さ、笑顔、大きな夢を持っている姿・・。
たくさんのことを学ぶ活動になったなら何よりです。
ご協力して下さったタイのドゥアンプラティープ財団の皆さま
プラティープ先生
タイの子ども達
ありがとうございました!
【空飛ぶランドセル】
主催
- 岐阜県大垣ライオンズクラブ
協力
- 岐阜県大垣市・石川県金沢市の中学生の皆さん
- 石川県金沢東ライオンズクラブ
- NPO法人ピースレインボー
- 未来工業㈱
- NPO法人もったいないJAPAN
コーディネイト
- 一般財団法人CHANGアジアの子供財団
後日・・
10月23日 NHK岐阜でこの活動が紹介されました。
参加した中学生は「現地の子ども達のようにたくましく生きたい」と話していました。
このニュースによって、途上国に関心を持ってくれる人がより増えれば幸いです。
そして「来年もタイに送る予定」となっています。
これは今からとても楽しみです!
続く